PSTricks は、TeX,LaTeX 文書ファイルの中で PostScript の命令を直接使って図を描くことができるパッケージです。 PSTricks のホームページでは様々な使用例を見ることができます。
作者: Timothy van Zandt さん、
Denis Girou さん、 Sebastian Rahtz さん他
ホームページ:
http://tug.org/PSTricks/main.cgi
バージョン: 97-20010221 (2001/02/21)
ライセンス: LaTeX Project Public License
付属ドキュメント README を読む
LinuxMLD 5 では Disc3 に入っている tetex-1.0.7-7.i386.rpm (SRPM は Disc1 にあります) には PSTricks が含まれているのですが、 標準でインストールされる pTeX 関係のパッケージには残念ながら PSTricks は入っていません。 MLD5 の pTeX と teTeX は共存できるパッケージにはなっていないので、 標準インストール状態 (pTeX) で使える PSTricks を作ってみました。
LinuxMLD 7、 MLD 6 に収録の tetex はアスキー pTeXを組み込んだ日本語対応になっており、 PSTricks も含まれています。
インストールしたら、例題をやってみましょう。
この例題は、下の「参考」でご紹介している TeX Wiki (奥村さん) の PSTricks のページ から頂いたのですが、現在はこの例題はありません。
次のような内容の
ex1.tex
を作ります。
\documentclass{jarticle} \usepackage{pst-node} \begin{document} \begin{center} \begin{pspicture}(0,0)(5,4) \pspolygon(0,0)(5,4)(5,0) \pcline(0,0)(5,4)\lput*{:U}{斜辺} \end{pspicture} \end{center} \end{document}
PostScript ファイルを作ります。
$ platex ex1.tex ... $ dvips ex1.dvi ... $ gv ex1.ps
これで次のような図が得られます。
PSTricks を使って幾何図形を描くアプリケーション Eukleides のページも 参考にしてください。
LinuxMLD 7、MLD 6 ではユーザーズマニュアルを参考に tetex をインストールしてください。
MLD 5 で標準インストールの pTeX を使っている場合には
pstricks-97-20010221_mlb1.noarch.rpm (675,126 bytes)
をインストールします。
rpm コマンドでインストールするにはスーパーユーザになって
# rpm -i pstricks-97-20010221_mlb1.noarch.rpm
とします。
Gnome の GUI でインストールすることもできます。
上記の RPM をインストールしただけだと、\pstextpath
マクロ中で日本語を使用することができないようです。この場合は
/usr/share/doc/pstricks-97/
にある
PSTricks.patch
(アスキーの dvipsk日本語パッチに含まれているものです)
を使ってパッチしてください。
ちょっと面倒ですが、LaTeX Project Public License
(MLD5 なら /usr/share/texmf/tex/latex/base/lppl.txt
を見てください)
では変更したファイルの再配布が難しいので、このようにしています。
ドキュメントは /usr/share/texmf/packages/pstricks/
以下のディレクトリにインストールされます。
新しいドキュメントは doc/
に、contrib に属するものは
contrib/
下のサブディレクトリに、古い
(けれどまだ必要な) ものは obsolete/doc/
にあります。
それぞれ *.dvi ファイルを作ってありますので、
dvips
で PostScript に変換して
gv
などで読むことができます
(*.dvi を xdvi
などで見ても正しい表示は得られません)。
Web 上の参考になるページを御紹介します。