Calcoo は 科学、工学向きの電卓ソフトです。 実在の電卓を模倣することよりも使い勝手を良くする工夫がされています。 通常の「数式通り」の入力方法 (右図) と RPN (逆ポーランド記法) による入力方法が選択できます。
作者: Alexei Kaminski さん
ホームページ:
http://calcoo.sourceforge.net/
バージョン: 1.3.15 (2003/07/30)
ライセンス: GPL
付属ドキュメント
README を読む
Calcoo は LinuxMLD 6 に収録しています。
インストールしたら、 適当なターミナル・エミュレータから
$ calcoo
で起動します。
Calcoo の特徴としては
注意: バージョン 2.7.7 以前の rxvt に Paste しようとすると rxvt は終了してしまいます。 この問題は、日本語が使えるようマルチバイト文字を有効にした rxvt と、GTK+ の selection 機能を利用して単に STRING タイプの Copy/Paste を行うアプリケーションの組合わせで発生します (MLD6 で収録している rxvt-2.7.8 では修正されています)。 xterm や kterm では問題ありません。
左側にある「?」ボタンでこのプログラムの情報や Shortcut などの Help が出ます。
「!」ボタンでは、設定パネルが出ます。
Autorelease のチェックを外すと arc や hyp が次に sin などをクリックしても解除されなくなります。
Mode は、RPN (逆ポーランド記法) と Algebraic (通常の「数式通り」) を切り替えます。
RPN を選択した場合は Enter の扱いについて、HP 電卓の伝統的な振る舞いと HP-28 方式 (数値を入力した直後の Enter ではスタックに押し込まない) の選択が出来ます。 またスタックの構成を伝統的な XYZT の4段にするか、無制限 (Infinite) にするか選択できます。 XYZT の構成では y, z, t のレジスタは HP の 電卓と同じように機能します。すなわち、レジスタ t の値は push されると失われますが pop するときは値を残したままレジスタ z にコピーされます。
設定を変更したら Apply をクリックします。Close は単に閉じるだけです。
設定は ~/.calcoo に記録されます。
RPN モードでは = のボタンが Enter に、また括弧は不要なので ( と ) がそれぞれスタックのスクロール (rotation) ボタンに置き換わります。 スタック段数を Infinite にした場合は、スクロールは数値が入っている範囲が対象になります。
LinuxMLD 5,6,7 では
calcoo のホームページ から calcoo-1.3.15-1.i386.rpm
を入手してください。
rpm コマンドでインストールするには
# rpm -i calcoo-1.3.15.i386.rpm
とします。
MLD6 では Disc4 に calcoo-1.3.5-1mlb1.i386.rpm を収録しています。
MLD 5,6 では Gnome の GUI でインストールすることもできます。
その他の電卓ソフト、および RPN については GRPN のページを参照してください。