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【Linux MLD II サポート】
Linux MLD II FAQ
ブート時にpcmciaの設定で停止してしまう
一部のノートパソコンで
Linux MLD II をインストールした後、Linuxを起動すると、以下の
ようなメッセージを表示して停止してしまうことがあります。
Intel PCIC probe:
Cirrus PD6729 PCI at Oxfcfc, 2sockets
hostopts:[ring] [1/1/2] [1/9/2]
irq mask(_
この場合には以下の手順でまずブート時のpcmcia設定をスキップし、
次にpcmciaのオプション設定を変更してください。
- ブート時のpcmcia設定をスキップする方法
-
Linux MLD IIが内蔵のIDEハードディスクにインストールしてある必要があります。
-
Windows95を起動して下さい。
-
次にc:\mldload\kernel.parをメモ帳などで開いて下さい。
まずルートデバイスを確認して下さい。ルートデバイスはデフォルトで
Cドライブのhda1に設定されています。インストールしたドライブに合わせて
変更して下さい。ルートデバイスのデバイス名は添付の資料を参考に
して下さい。
ルートデバイスが/dev/hda1以外の場合は
root=/dev/hda1
の行を変更して下さい。ここでは例として拡張パーティションの最初の
論理ドライブ(/dev/hda5)にインストールしたとすると、
root=/dev/hda5
に変更します。
次に以下の3行をファイルの最後に追加して、pcmcia設定をスキップし
シングルユーザーモードで起動するようにします。
mldpcic=skip
mldprobe=n
single
保存してメモ帳を終了します。
-
MS-DOSモードから
\mldload\linux
でLinuxを起動して下さい。シングルユーザーで起動しますので、PCMCIAの設
定は行なわないはずです。
-
Linuxが起動したら。pcmciaを使用しないように以下のコマンドで
S45pcmciaファイルの名前を変更して下さい。
# cd /etc/rc.d/rc5.d
# mv S45pcmcia nS45pcmcia
-
リブートしてWindows95を起動します。
-
C:\mldload\kernel.parをメモ帳などで開き、singleの行を削除して、
元に戻します。
-
再度LinuxをMS-DOSモードから起動して下さい。
ディスプレイモードの確認画面が表示されたら
OKをクリックして下さい。X Windowが起動してログイン画面が表示されます。
- PCMCIAオプションの変更
-
Linuxを起動し、rootでログインします。
-
/etc/rc.d/init.d/pcmciaをvi等のエディターで以下のように修正して下さい。
24行目の後に1行追加します。
変更前
# Source PCMCIA configuration, if available
if [ -f /etc/sysconfig/pcmcia ] ; then
. /etc/sysconfig/pcmcia
if [ "$PCMCIA" != "yes" ] ; then exit 0 ; fi
else
変更後
# Source PCMCIA configuration, if available
if [ -f /etc/sysconfig/pcmcia ] ; then
. /etc/sysconfig/pcmcia
PCIC_OPTS="do_scan=0 irq_mask=0x08c0 poll_interval=100"
if [ "$PCMCIA" != "yes" ] ; then exit 0 ; fi
else
-
変更を保存したらログを確認するために別のktermを起動して
# tail -f /var/log/messages
を実行しておいて下さい。
pcmciaサービスを以下のコマンドで起動します。
# cd /etc/rc.d/init.d
# ./pcmcia start
もし正しく認識されない時はログの内容をサポート(linux@mlb.co.jp)まで
お送り下さい。
-
これで正しくPCMCIAカードが認識されれば、/etc/rc.d/rc5.dの
nS45pcmciaをS45pcmciaにリネームして下さい。以後、起動時に
自動的にPCMCIAサービスが開始されるようになります。
# cd /etc/rc.d/rc5.d
# mv nS45pcmcia S45pcmcia
添付資料
********ルートデバイスについて********
-
先頭の2文字がIDEハードディスクの場合は hd、 SCSIハードディスクの場合は
sd となります。
-
次の1文字はディスクの何番目かに当たります。IDEの場合には
プライマリーIDEポートのマスタードライブがhdaスレーブがhdbセカンダリーの
マスターがhdcスレーブがhddとなります。SCSIディスクの場合は認識された
ディスクのSCSI IDの若い番号の順にsda, sdb, ...となります。
(注意 SCSI ID 0がsdaに 1がsdbにと 2がsdcにというように
固定的に決まるわけではなくIDが2でも0、1のIDが使われていなければ
sdaとなります。)
-
最後の数字はパーティションの番号を表しています。DOSのプライマリー
パーティションが1となり、拡張パーティションは論理ドライブの順で5、6 ...
となります。