xmolwt は、入力された化学組成式であらわされる分子の分子量と、 各組成元素の重量パーセントを計算します。
作者: 宮本量 さん
ホームページ:
http://www.st.hirosaki-u.ac.jp/~rmiya/xmolwt/xmolwt.html
バージョン: 0.6 (2001/08/22)
ライセンス: distributable
付属ドキュメントを読む
Motif または GTK+ の環境で利用可能ですが、ここで御紹介するのは GTK+
版 (コマンドは gmolwt) です。
インストールすると LinuxMLD 5, 6 では 「プログラム」→「アプリケーション」にメニュー gmolwt が追加されます。 MLD 7 ではメニューには追加されないので ターミナル・エミュレータから
$ gmolwt
として起動します。
Formula: 欄に化学組成式を入力し、「Calculate」ボタンをクリックすると Formula Weight: 欄に答えが表示されます。同時に Contents: 欄に各組成元素の重量パーセントが表示されます。 終了するときは「End」ボタンをクリックします。
「Allow LowerCase」をチェックしておくと
元素記号を小文字で入力しても受け付けるようになります。
この場合、例えば co
はコバルト、
c o
は炭素と酸素の意味になります。
コンソールから非 GUI で使うこともできます (ただし小文字が使えるオプションはありません)。 このときのコマンドは molwt です。 組成式に括弧や空白を含めるときは全体を 「"」 や 「'」 でくくります。
$ molwt C2H5OH Formula Weight = 46.069040 C 2 52.143479 % H 6 13.127341 % O 1 34.729180 % $
LinuxMLD 5,6,7 用の RPM
xmolwt-0.6-1_mlb1.i386.rpm (29,830 bytes)
をインストールします。
rpm コマンドでインストールするには
# rpm -i xmolwt-0.6-1_mlb1.i386.rpm
とします。
MLD 5,6 では
Gnome の GUI でインストールすることもできます。
インストールしただけだと、フォントがプロポーショナルになって数値の桁が
揃わないので、付属ドキュメント
/usr/share/doc/xmolwt-0.6/Howtouse.jp
などを読んで、
同じディレクトリにある dot.gtkrc
を参考に
~/.gtkrc
でフォントの設定を行なってください。
gmolwt (molwt) は原子数の添字に整数だけでなく実数も受け付けます。
分子量を計算するアプリケーションには他につぎのようなものがあります。
GUI は Tcl/Tk、計算は C のプログラムでできています。 簡単に GUI 化する参考になるかもしれません。 XCombust というアプリケーションもあります。
名前からも分かるように KDE 用のアプリケーションです。 元素以外のシンボル (例えばアミノ酸など) を登録、編集できます。
そのほか、分子量計算を含む化学用アプリケーションのセットがいくつか開発中のようです。
現在 KMolcalc, KemBabel, KDrawChem が利用できるようです。KMolcalc は KMol を、KDrawChem は XDrawChem をベースにしています。
Molcalc, Chem2D, ChemModel3D, chemIR, chemNMR などのセットですが、現在は Molcalc と Chem2D (未完成?) が利用可能のようです。