Topaz は curses によるコンソールベースの２次元グラフ生成システムです。 多彩な表現力を持ち、最小二乗近似などの数値処理機能も装備しています。 また Perl-like な強力なマクロスクリプト言語を持ち、 ユーザ定義機能や自動処理を実現できます。
(右図をクリックすると大きく表示します。)
作者: 川浦久雄 さん
ホームページ:
http://hp.vector.co.jp/authors/VA007663/topaz/
バージョン: 3.39 (2003/06/27)
ライセンス: GPL
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マニュアルを読む
Topaz ではマウスは使わず、キーボードだけで操作します。
と言ってもいわゆる「メニュー形式」なので、コマンドを覚える必要はほとんどありません。
インストールしたら、kterm などのターミナル・エミュレータから
$ topaz
で起動します。
LinuxMLD 6 に収録の rxvt-2.7.8 では、メニューの文字と背景が同色になってしまいます。kterm あるいは gnome-terminal で起動してください。 MLD 5 の rxvt-2.6.3 は大丈夫です。
すると、枠だけのグラフウィンドウが出て、 ターミナル画面が次のようになります。
(LinuxMLD 7
の kterm で Data メニューをプルダウンしたところ)
メニューの選択はキーボード
(例えば File メニューは f または F)
あるいはカーソルキーでハイライト部分を移動させリターンキーを押します。
プルダウンメニューの中もキーボードまたはカーソルキーで選択します。
選択を中止するのは ESC キーです。
サンプルは /usr/share/topaz/sample
にあります。
fo と打つ)
/usr/share/topaz/sample に移動
(直接移動するには d と打ってディレクトリを指定します)
fit.tpz を select
(ハイライトをカーソルキーで移動し、スペースキーを打つ)
します。ファイル名の左に * が表示されます。
x (exit) を打つとメニューに戻り、グラフが読み込まれます。
グラフの再描画は自動的には行いません。 スペースキーを打つごとに描画するようになっています。
お使いの LinuxMLD に合わせて該当するパッケージをインストールしてください。
rpm コマンドでインストールするにはスーパーユーザになって
# rpm -i /mnt/cdrom/RPMS/topaz-3.39-1_mld7.i386.rpm
のようにします。
MLD 5, 6 では Gnome の GUI でインストールすることもできます。
なお、マニュアルは同梱していませんので、別途 Topaz のホームページ から入手 (topaz-help-1_29.tar.gz) してください。
上記のパッケージでは、日本語フォントはそれぞれの MLD で標準インストールされる商用フォントを使うように設定しています。 フォントの割り当てを変更する場合は
/usr/share/topaz/_topaz/topaz/topazfontmap
(英字の設定)
/usr/share/topaz/_topaz/topaz/topazkfontmap
(日本語文字の設定)
を編集してください。
その他の注意点：
MLD 6 はビットマップフォントをスケーラブルには使わない設定になっていますので、adobe のビットマップフォントの代わりに URW++ の PSフォントを使うようにしています。 ただし、MLD 6 の URW++ では Symbol のギリシャ文字部分などが使えません。 ギリシャ文字は日本語の文字セットのものを使ってください。 これが障害となる場合には adobe のビットマップフォントを使うほかはないので、 /etc/X11/XF86Config-4 の９行目あたりの
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/75dpi:unscaled"
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/100dpi:unscaled"
の :unscaled の部分を削除してください
(この設定にするとビットマップフォントをスケールして使うようになり
場合によってはギザギザのフォントが表示されることがありますので、
承知の上で行ってください)。
MLD 5 の ncurses パッケージは kterm のキーコード定義に一部誤りがありました。 このため、kterm や rxvt で Topaz を起動すると Back space キーが 正常に動作しません。 MLD 5 のサポートページ の ncurses のアップデート情報を参考に、ncurses をアップデートしてください。
類似のアプリケーションについては gnuplot のページを参照してください。