tkmatrix は 様々な行列計算の、 結果だけでなく途中の計算プロセスを示してくれる学習用プログラムです。 通常の浮動小数点演算に加えて有理数演算ができます。 Octave のフロントエンドとしても使えます。
作者: Artur Trzewik さん
ホームページ:
http://www.xdobry.de/tkmatrix/tkmatrix_en.html
バージョン: 0.6.4 (2001/06/27)
ライセンス: distributable
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インストールしたら、適当なターミナル・エミュレータから
$ tkmatrix
で起動します。下のように言語を選択するダイアログが出ますから選択して ok をクリックします。
メインウィンドウ (下左図) が開いたら、 New Matrix メニューから Identity Matrix (単位行列) を選んでみましょう。 出てきたダイアログ (下右図) で 行列の大きさを決めます。
行列のウィンドウではその要素をクリックして上部の入力欄で値を編集します。
分数の形、例えば 1/2 を入力するには
1,2
とします。
1,1,2
と入力すると 1½ の意味になります
(3/2 として扱われます)。
Algorithms メニューから例えば Inverse を選択してみましょう。 すると、その答えとは別に左図のように計算の途中経過を示してくれます。
印刷するとこんなふうになります。LaTeX で出力することもできます。
Help は HTML ブラウザで表示されます。デフォルトは netscape
になっていますが、メインウィンドウの File メニューにある
Preferences で変更できます。
サンプルの行列データが /usr/share/tkmatrix/
にあります
(*.mat
)。
フルドキュメントはドイツ語のみ
(/usr/share/tkmatrix/docus/mathe1.ps
)
ですが、英語版は簡略版
(/usr/share/tkmatrix/docus/mathe_en.ps
)
が用意されています。
LinuxMLD 5,6,7 用の RPM
tkmatrix-0.6.4-0_mlb1.i386.rpm (557,306 bytes)
をインストールします。
rpm コマンドでインストールするにはスーパーユーザになって
# rpm -i tkmatrix-0.6.4-0_mlb1.i386.rpm
とします。
MLD 5,6 では
Gnome の GUI でインストールすることもできます。
tkmatrix は、GUI 部分は Tcl/Tk で、計算部分は C++ で書かれています。 また計算ライブラリとして GMP (GNU multiple precision arithmetic library) を利用しています (GMP を使わないでビルドすることもできます)。 Tcl/Tk、GMP は MLD には標準でインストールされています。