rCalc は科学・技術向きの、「式を書いて計算する」電卓です。 単純なボタンクリック式の電卓と、 Octave などのフル装備の数値計算パッケージの間を埋めるようなアプリケーションです。
作者: Gary Benson さん他
ホームページ:
http://rcalc.sourceforge.net/
バージョン: 0.2.6 (2001/03/05)
ライセンス: GPL
付属ドキュメントを読む
現在は Clement Bourdarias さんが GNOME 2 対応を進めているようです。
インストールすると
LinuxMLD 7
ではメニューの「アクセサリ」→「他のアクセサリ」に
rcalc が追加されます。
MLD 5,6 では「プログラム」→「ユーティリティー」に追加されます。
ターミナル・エミュレータからは
$ rcalc
で起動します。
MLD 5,6 では日本語環境でターミナルから起動すると、
Gdk-WARNING **: Missing charsets in FontSet creation Gdk-WARNING **: JISX0208.1983-0 Gdk-WARNING **: JISX0201.1976-0
というような警告が出ているのが分かります。 日本語のような2バイト文字環境への対応がまだ不十分のようですが、 実用上は問題ありません (行の折り返しが少し変です)。
式の書き方はいわゆる「数式通り」です。冪乗は ^
です。
++
とか %
のような演算子はありません。
数学関数は初等関数は一通りそろっています。int()
は切り捨てではなく最も近い整数への丸め (四捨五入) になります。
変数名は 31 文字まで使えます。大文字小文字は区別されません。
特別な変数 Ans
には直前の計算結果が入ります。
定数は pi
と e
が用意されています。
コマンドは ls
(Shell 風)
または who
(これは MATLAB 風) で変数の一覧、
rm
または clear
で変数の削除ができます。
変数の内容およびコマンド履歴は保存され、次回の実行時に利用できます。
終了は quit
または exit
です
(もちろんメニューから操作もできます)。
help
または man
または ?
で
Gnome Help Browser によるへルプが出ます。
X Window での他のアプリケーションとの間で Copy & Paste もちゃんとできます (意外とできない電卓アプリケーションが多いです)。
LinuxMLD 5,6,7 用の RPM
rcalc-0.2.6-1_mlb1.i386.rpm (65,926 bytes)
をインストールします。
rpm コマンドでインストールするにはスーパーユーザになって
# rpm -i rcalc-0.2.6-1_mlb1.i386.rpm
とします。
Gnome の GUI でインストールすることもできます。
類似アプリケーションは bc のページを 参照してください。