GPeriodic は元素の周期表を表示するプログラムです。 それぞれの元素名、元素記号、原子番号、原子量を始め、さまざまな属性を知ることができます。
(右図をクリックすると大きく表示します。)
作者: Kyle R. Burton さん他
ホームページ:
http://gperiodic.seul.org/
バージョン: 1.3.3 (2002/01/18)
ライセンス: GPL
付属ドキュメント README を読む
LinuxMLD 6 には GPeriodic 1.3.2 を収録しています。
gtk+ 2 に対応したバージョンは
Jonas Frantz さん が開発を引き継いでいるようです。
インストールすると
MLD 7
ではメニューの「アクセサリ」→「他のアクセサリ」に
GPeriodic が追加されます。
MLD 5,6 では「プログラム」→「アプリケーション」になります。
ターミナル・エミュレータからは
$ gperiodic
で起動します。
起動すると上のような画面が開きます。 マウスカーソルを元素記号のボタンに合わせると、 元素名、原子番号、質量数の表示がポップアップします。
ボタンをクリックすると、その元素のさらに詳しい情報を表示します。 Lattice structure と Lattice constant の部分はバージョン 1.3.3 で追加されたものです。
# rpm -i gperiodic-1.3.3-1_mlb2.i386.rpm
とします。
LinuxMLD 5,6 では gperiodic-1.3.3-1_mlb1.i386.rpm (53,297 bytes) をインストールしてください。
MLD 5,6 では Gnome の GUI でインストールすることもできます。
GUI には gtk+1.2 を利用しています。もともと Burton さんが gtk+
を勉強するために作ったようです。簡単なプログラムになっていますから、
改造して自分用の周期表を作ってみるのもいいかもしれません。
元素情報を発音する機能がテスト的に組み込まれていますが、
データは用意されていません。
GPeriodicは NLS 化されていて、多くの人の協力によって ポルトガル語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、オランダ語 がサポートされています。例えば
$ LANG=fr_FR gperiodic
として起動すればフランス語の元素名が分かります。
メディアラボでは、バージョン 1.2.6 で日本語のメッセージファイルを追加して日本語対応を行いましたが、 残念ながら 1.3.x では iso-8859-1 フォントセット (西ヨーロッパの言語用のフォント) に依存するようになってしまい、 簡単には日本語に対応できなくなってしまいました。
上記の RPM では、日本語環境で起動した場合は en_US ロケールで動作するように修正しています。
日本語に対応した gperiodic-1.2.6-1_mlb2.i386.rpm (32,224 bytes) も用意していますので必要に応じて選択してください (同時にはインストールできません)。
Web 上の周期表 (国内)
その他、原子力図書館 げんしろう の、原子力百科事典「ATOMICA」にもあります。
海外の周期表
日本原子力研究開発機構核データ評価研究グループのページ
その他の周期表アプリケーション
コンソールで動作する周期表です。元素の情報以外にも分子量の計算、 化学用語や基礎定数、ノーベル化学賞受賞者の一覧など盛り沢山のメニューが あります。サウンドファイルも付いていて tar.gz で 9 MB もあります。
Tcl/Tk だけで書かれた周期表です。blt_wish が必要ですが、少しの修正で通常の wish でも動作します。カスタマイズが容易にできます。