FElt は有限要素法 (FEM) の入門に適したアプリケーションです。 コマンドライン環境だけでなく、CAD に似たグラフィカル・インターフェースを備えています。 Matlab 風のプログラミング環境もあります。
(右図をクリックすると大きく表示します。)
作者: Jason Gobat さん、Darren Atkinson さん
ホームページ:
http://felt.sourceforge.net/
バージョン: 3.05 (2000/03/05)
ライセンス: GPL
FElt を インストールすると、
実際には7つのプログラムがインストールされます。
FElt は3種類のユーザーインターフェースを提供しています。
velvet というのは、felt より smooth だからだそうです。 さらに補助的なプログラムとして、
が用意されています (ネーミングが徹底してます ^_^)。 詳細はそれぞれの man page を参照してください。
もうひとつ、loom というプログラムがあります。man page がありませんが、ソースコードには次のように書かれています。
Description: Contains code for the driver application for the FElt application loom, which is the command line based solution and post-processing engine intended mainly as the mathematical engine to be called from encapsulators such as WinFElt.
それでは velvet を試してみましょう。 ターミナル・エミュレータから
$ velvet
で起動します。
多数のサンプルが /usr/share/doc/felt-3.05/examples/
にあります。
ここから例として
dynframe.flt
を開きます。
ここには8つの Node、9つの Element があります。 それぞれを左ボタンでクリックすると、Node あるいは Element の情報が表示されます。
Node を中ボタンでクリックするとグラフィカルに座標を変更できます。 右ボタンでクリックすると Force、Constraint の設定ウィンドウも同時に開きます。 Element を右ボタンでクリックした場合は、Load、Material の設定ウィンドウが同時に開きます。
「Solutions...」メニューから 「Solve」を選択すると数値で結果が表示されます。 また、「Animate」を選択すると 変形の様子がアニメーションで表示されます。
すこし複雑な例には、このページの先頭にも取り上げた
wrench.flt
があります。
かなりメッシュが込み入っていますが、
「Canvas...」メニューから Zoom Window を選択し、
左ボタン (中、右でも同じ) で範囲をドラッグすると拡大表示できます。
この例では「Solve」すると「Element Stresses」を計算するようになっています。 結果は「Postprocess...」の「Plot stresses」でグラフィック表示されます。
FElt のホームページには corduroy を使って
wrench.crd
から
wrench.flt
を生成できるような説明がありますが、
実際にはエラーになってしまいます。「element-type = 」の次の2行を
取り除くと (メッシュがやや粗くなりますが) 結果が得られるようです。
LinuxMLD 5,6,7 用の RPM felt-3.05-1_mlb1.i386.rpm (1,035,977 bytes) をインストールします。
※ LinuxMLD 7 では先に DVD-ROM から readline41-4.1-16 を追加インストールしてください。
rpm コマンドでインストールするにはスーパーユーザになって
# rpm -i felt-3.05-1_mlb1.i386.rpm
とします。
MLD 5,6 では
Gnome の GUI でインストールすることもできます。
PostScript のドキュメント (User's Guide and Reference Manual: 約 240 ページ) は、FElt のホームページから入手できます。 felt-3.05.a4.ps.gz (A4 サイズ) または felt-3.05.ps.gz (レターサイズ) を get してください。
Web 上の参考になるページを御紹介します。
その他の FEM アプリケーション (上記 INTERNET FINITE ELEMENT RESOURCES も参照してください)