chemeq は、「2H2 + O2 -> 2 H2O」のような簡単なテキストから化学反応式を LaTeX のコードで出力します。 また式を解析して両辺の元素数や電荷が合っているか判定したり、 Nernst 式を出力したりできます。
作者: Georges Khaznadar さん
入手先:
ftp://boltz.univ-littoral.fr/pub/chemeq/
バージョン: 1.10 (2000/06/14)
ライセンス: GPL
付属ドキュメント README を読む
インストールしたら、 ターミナルから次のように入力します。
$ echo "2H2 + O2 -> 2 H2O" | chemeq -l
オプション -l
(小文字の L
) は
LaTeX のコードを出力するよう指示します。
次のような出力が得られます。
2\,H_{2}\,+\,O_{2}\,\rightarrow\,2\,H_{2}O
もう少し複雑な例をやってみましょう。
オプション -l
と -w
を同時に指定します。
$ echo "MnO4^- + 8H3O^+ + 5e- --> Mn^2+ + 12 H2O" | chemeq -lw MnO_{4}^{-}\,+\,8\,H_{3}O^{+}\,+\,5\,e^{-}\,\rightarrow\,Mn^{2+}\,+\,12\,H_{2}O E\,=\,E_{0}\,+\,\frac{R\,T}{5\,F}\log\frac{[MnO_{4}^{-}]\,[H_{3}O^{+}]^{8\,}}{[Mn^{2+}]}
オプション -w
は Gulder-Waage 式あるいは Nernst 式を
LaTeX で出力します。latex で処理した結果は次のようになります。
chemeq -h
とすると簡単なヘルプが得られます。
オプションについて詳しくは man page を参照してください。
chemeq はフィルターとして働きますから、エディタの中から使うのも便利です。 例えば vi ならば
2H2 + O2 -> 2 H2O
と書いた行で “!! chemeq -l” を実行すれば LaTeX コードに置き換わります。
LinuxMLD 5,6,7 用の RPM
chemeq-1.10-1_mlb1.i386.rpm (38,229 bytes)
をインストールします。
rpm コマンドでインストールするにはスーパーユーザになって
# rpm -i chemeq-1.10-1_mlb1.i386.rpm
とします。
MLD 5,6 では
Gnome の GUI でインストールすることもできます。