Red Hat Linux 7.1 (FTP 版) での
Science-Pack Vol.1A
の動作確認をおこないました。
ほとんどのアプリケーションを問題なく動作させることができます。
作業は、日経 Linux 2001 年 7 月号付録 CD-ROM に収録の FTP
版を標準インストールしておこないました。
gnuplot, sortdemo を使用するには、gd-1.8.3-7.i386.rpm を追加インストールします。
FElt (velvet など) を使用するには cpp-2.96-81.i386.rpm を追加インストールします。 あるいは -nocpp オプションで起動します。
QCad、rtp、あるいは XDrawChem の
RPM をインストールしようとすると
liblcms.so.1 が必要と云われますが、無視して構いません。
--nodeps
オプション (依存性をチェックしない)
を使ってインストールしてください。
# rpm -i --nodeps /mnt/cdrom/RPMS/qcad-1.4.7-1_mlb1.i386.rpm
PSTricks はインストールできません。 teTeX (tetex-1.0.7-15.i386.rpm) に含まれていますのでそちらをインストールしてください。
以下の問題を除いて、Science-Pack Vol.1A のすべてのアプリケーションの動作 (起動および基本操作) を確認しました。
GTK+ のアプリケーションでラベルに ascii でない iso-8859-1 の文字 (コード 0xa0 以上の文字) が出る場面で文字化けまたは全く文字が表示されない場合があります。 Euler の About や、GPeriodic 1.3.2 の元素情報表示でこの現象が現れます。 デフォルト状態での GTK のフォント設定の問題と思われます。
追記:
どうやら Red Hat 7.1 の GTK+
では、ロケールにない文字を含む文字列は表示しないようです。
従ってロケールが C (または setlocale しない状態)ではコード 0xa0
以上の文字を含む文字列は表示されません。
この問題を回避するには LANG=en_US gperiodic
のようにして起動してください。
QCad では日本語のメニューが文字化けします。 英語での動作は問題ありません。
追記: 最初は English で起動して、Options メニューの General Preferences で Language を Japanese に、Appearance の Font Charset を Set-Ja にすると正しく日本語にできるようです。 同じことを MLD5 で行なうと セグメンテーション違反 になってしまいますが、 恐らく MLD5 の qt-2.2.1 (Red Hat 7.1 は qt-2.3.0) の日本語対応が 不完全なのだろうと思われます。
Topaz は Rxvt で起動するとメニューが正しく出ません。 kterm では問題ありません。
Ngraph では、オンラインヘルプの HTML ブラウザを mozilla に設定変更していますが、Red Hat Linux 7.1 に含まれる Mozilla 0.7 ではうまく動作しません。Red Hat Linux 7.1 には netscape が含まれていますので、ブラウザの設定を netscape に戻した方がよいでしょう。 あるいは Science-Pack Vol.1A 収録の解説ページから閲覧してください。
その他、Ngraph、Topaz、Xfig などのフォント設定などは システムのインストール状態に応じて変更する必要があります。