R は統計計算とグラフィックスのための言語および環境です。AT&T で開発された S 言語に似ていて、GNU S と呼ばれています。
(右図はデモの実行画面です。 クリックすると大きく表示します。)
作者: Robert Gentleman さん、
Ross Ihaka さん他 R Development Core Team のみなさん
ホームページ:
http://www.r-project.org/
バージョン: 1.7.1 (2003/06/16)
ライセンス: GPL
README を読む
付属ドキュメント Manuals/Reference を読む
インストールしたら、ターミナル・エミュレータから
$ R
で起動します。
R : Copyright 2003, The R Development Core Team Version 1.7.1 (2003-06-16) R is free software and comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY. You are welcome to redistribute it under certain conditions. Type `license()' or `licence()' for distribution details. R is a collaborative project with many contributors. Type `contributors()' for more information. Type `demo()' for some demos, `help()' for on-line help, or `help.start()' for a HTML browser interface to help. Type `q()' to quit R. >
とりあえず q()
と help()
は覚えておきましょう。
ちょっとだけ簡単な計算をやってみましょう。
> 1+2 [1] 3 > sin(pi/3) [1] 0.8660254 > (1+2i) * (1-2i) [1] 5+0i > a <- 1 > a+2 -> b > b [1] 3
代入が “<-
” で、“->
”
もできるのはおもしろいですね。
デモがいろいろ用意されています。 単に demo() と入力すると、
Demos in package `base': glm.vr Some glm() examples from V&R with several predictors graphics A show of some of R's graphics capabilities Hershey Tables of the characters in the Hershey vector fonts image The image-like graphics builtins of R is.things Explore some properties of R objects and is.FOO() functions. Not for newbies! Japanese Tables of the Japanese characters in the Hershey vector fonts lm.glm Some linear and generalized linear modelling examples from `An Introduction to Statistical Modelling' by Annette Dobson nlm Nonlinear least-squares using nlm() persp Extended persp() examples plotmath Examples of the use of mathematics annotation recursion Using recursion for adaptive integration. scoping An illustration of lexical scoping. Use `demo(package = .packages(all.available = TRUE))' to list the demos in all *available* packages.
と案内が出ます (less の出力なのでプロンプトに戻るには q を押します)。グラフィックのデモを見るには demo(graphics) と入力します。
終了するとき
Save workspace image? [y/n/c]:
と聞かれます。y と答えると、カレントディレクトリに
.RData
と .Rhistory
というファイルができ、次の実行時に
[Previously saved workspace restored]
となって、同じ環境 (変数や履歴など) で継続できます。
デフォルトでは、HTML のブラウザには mozilla が、へルプのぺージャーには
(環境変数 PAGER が定義されていなければ) less が使われます。
HTML ブラウザを例えば LinuxMLD 6 の Galeon
に変更するには、~/.Renviron
に、こんなふうに書いておきます。
R_BROWSER = galeon
または ~/.Rprofile
に次のように書いても変更できます。
options(browser = "galeon")
詳しくはマニュアルの Invoking R under UNIX の項を参照してください。
へルプなどで出てくる ${R_HOME}
は、/usr/lib/R
に設定されています。HTML のドキュメントは
/usr/lib/R/doc/html/index.html
にあります。また /usr/share/doc/R-1.7.1/
には
pdf のマニュアルがあります。
R の RPM パッケージは CRAN (The Comprehensive R Archive Network) またはその ミラーサイト から入手できます。国内では 会津大学 (FTP) でミラーされています。
LinuxMLD 5,6 用には redhat 7.x 用の RPM (約 13M) を、 MLD 7 用には redhat 9 用の RPMをダウンロードします。
MLD 7 では R のインストールの前に DVD-ROM から blas-3.0-20.i386.rpm および libf2c-3.2.2-5.i386.rpm を追加インストールしてください。
rpm コマンドでインストールするには
# rpm -i R-1.7.1-1.i386.rpm
とします。
CRAN
には、R の関連パッケージが数多く集められています。
バージョン 1.5 までは「お勧め」のパッケージ集
R-recommended
が別に用意されていましたが、1.6
からは従来の R-base と合わせてひとつのパッケージになったようです。
Web 上の参考になるページを御紹介します。
R 入門のページ、解説書の紹介、リンク集があります
他に、統計学自習ノート、統計学関連…何でも掲示板、用語辞典などなど
S について
その他の統計解析のアプリケーションについては XLISP-STAT のページを参照してください。