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で科学!】 【LinuxMLDメーリングリスト】
Linux MLD mini 2.0
[Linux Media Lab. Distribution
mini]
動作環境 |
AT互換機(Windows95OSR2以降/98/Me/2000/XP搭載機) |
ジャンル |
OS(オペレーティングシステム) |
価 格 |
3,000円(消費税込、送料別) |
発売日 |
2003年 4月 25日 |
【MLDminiの特長】 【パッケージ内容】 【対応機種】 【動作環境】
【ダウンロード】 【オプション】 【購入方法】
【サポート情報】
更新情報はホームページのメニュー「更新情報」を御覧ください。
Linux MLD miniはCDROM1枚のコンパクトなサイズの
ディストリビューションです。FATまたはNTFSへインストールするため、
パーティションを切り直す必要がなく、500MBの空き容量があればWindowsから簡単にインストールできます。 デバイス確認版をダウンロード してX Window
SystemやLANカードなどの動作を確認の上、購入をご検討ください。 |
Linux MLD mini 2.0の開発目標
Linux MLD miniはノートPCからデスクトップPCまで、また旧型から最新型PCまで
なるべく多くの機種にインストールできることを目標にしています。 このため最新のカーネル、X Window System、vesafbを採用して、
Xの起動までを自動化します。mini2.0ではRedhat9をベースにして、なるべく互換性を 保ちながら、同時に小さなディスクのノートPCや、
Pentium 166MHzマシンでも快適に動作できるよう、400MBを目標に、 コンパクトで高速なディストリビューションを目指しています。
MLD miniの特長
- コンパクト
Linuxの最も基本的なプログラムだけをインストールし、インストール後の
ディスク使用量を400MB程度に押えています。スワップファイルとユーザーが 使用する領域が必要ですので、インストールには約500MB必要です。
- Redhat互換
mini1.0ではディスク容量の縮小を最優先としていましたので、pamなど
いくつかのパッケージを外していました。現在ではノートPCのディスク容量も
かなり大きくなっていますので、mini2.0では互換性をもちつつコンパクトに しています。
このため、必要なディスク容量は増えましたが開発環境のインストールや
Redhat9などからrpmパッケージをインストールすることが簡単になりました。
- 開発環境
CDROMにはmini2.0自身をビルドするために必要な開発環境が収録されています。
開発環境をインストールすればrpmパッケージをソースからビルドすることが できます。gtkやqt
は収録されていませんので、これらを必要とするアプリケーションをビルド するためには、別途インストールする必要があります。
- USB2.0サポート
カーネル2.4.21-pre5ではUSB2.0用のコントローラであるEHCIがサポートされています。
EHCIコントローラはコンピュータ側に準備されたUSB接続コントローラで、
USB機器をLinuxで使用するためにはターゲット側(ハードディスクやCD-R等の
USB接続の機器)もLinuxでサポートされている必要があります。 現在、ターゲット機器も多くが
USB2.0対応になっています。USB1.1の頃はこれらの機器の多くはベンダー固有の
プロトコルを使用していてLinuxでは専用のドライバまたはパッチが必要でしたが、
USB2.0対応の機器ではその多くがUSBの標準プロトコルを採用しているため、 Linuxでも利用できる場合が増えています。
USB2.0で接続ができればハードディスクやCDRとの転送速度は飛躍的に速くなり (USB1.1の10倍程度)、実用的な環境といえます。
- 外付のHDDからのブート
USB接続、IEEE1394接続またはPCMCIAカード経由でのSCSI,IDEディスクへも
インストールして起動することができます。起動にはカーネルオプションが 必要ですので、起動時の注意を確認してください。
LinuxでサポートされていないUSBコントローラ、1394コントローラまたは
HDDの場合は起動することができません。デバイス確認版で動作を確認して下さい。
- 8GBまで拡張
現在のglibcは64bitでのファイルアクセスが可能です。ループデバイスの
ドライバなどにパッチをあて2GBを越えるループファイルを扱うことが できるようにしました。これによりインストール先のパーティションが
NTFSであれば8GBまでの容量をLinuxに割り当てることができます。 (FAT/FAT32の場合は今まで通り2GBまでとなります)
- SMP対応
Pentium4のHyper-Threadingに対応するためカーネルはSMP対応になりました。
VESA2.0対応のビデオカードであれば、起動時にペンギンが2羽画面に表示される はずです。
dual-Pentiumやdual-AthlonXPでも同様に2羽のペンギンが表示されます。
- SpeedStep対応
acpiパッチとcpufreqパッチを採用しました。SpeedStep対応のMobile Pentium III
などでCPUのスピードを変更することができます。
- fbの採用
カーネル2.2からfbデバイスをテストして来ていますが、2.4ではVESAの
fbデバイスが安定しており、十分実用になると判断し、採用しました。 VESA
VBE2対応のマシンでLinuxを起動すると、Linuxペンギンが画面左上に 表示されます。Libretto50やLet's Note
ALN1など、1997年以降の マシンからVBE2対応のビデオチップが多くなっています。VAIO-C1S等の横長の
液晶もVBE2対応であればfbが動作するようカーネルを修正しています。 i810,i815はVBE2対応ですがリニアなフレームバッファをサポート
していません。このため、fbデバイスとしては利用できません。
- Xの認識率の向上
fbの採用でネイティブなXが動作しない場合にもfbでXを動作するように
しています。SiSやCyberBladeなどXのドライバがまだ安定しないマシンや
KYRO-IIのようにネイティブなXドライバがまだ書かれていないビデオチップでも Xを起動できる可能性が大きく上がります。
LibrettoL1やLOOX等の横長の液晶にも対応しています。
- NTFSへの対応
Windows2000/XPからインストールが可能です。 Linuxのntfsドライバはまだ書き込みができません。そこで、loopデバイス
にブロックのremapを実装してNTFSへの書き込みを可能にしています。
Windows2000/XP用のliloを開発しましたので、ntloaderのブート選択画面から
Linuxを選んで起動ができます。ハードディスクのMBRを変更せずに、
liloに必要なファイルをWindows2000/XP上で作成してntloaderのブート メニューに追加します。
インストールされるソフトウエア
以下は MLD mini でインストールされる主なソフトウエアです。収録されている rpmパッケージの一覧はこちらを御覧下さい。
- カーネル
2.4.21-pre5をベースにloopデバイス、vesaモードチェックなどの機能を追加
- glibc
glibc 2.3.1
- X Window System
XFree86-4.3.0
- Window manager
blackboxを使っています。fvwmよりも少ないメモリで動作し高速です。
- WWWブラウザ
w3m。テキストベースですが、軽快に動作します。バージョンは0.4.1で、 インラインでの画像の表示ができます。
- メーラー
mutt。テキストベースです。小型ですが、豊富なカスタマイズができます。
- jfbterm
fbコンソール上で日本語を表示するためにjfbtermを採用
- エディタ
エディタはviとxeditです。xeditはemacsに近いキーバインドになっていて 複数のファイルも同時に編集できます。
- ダイヤルアップの設定
ppp接続はwvdialを使って設定します。
オプション
MLD miniは基本部分だけの小さなディストリビューションです。それぞれの用途や
環境に合わせて必要なパッケージをインストールするベースとなるものです。 例えばPentium III 1GHz, メモリ256MB,
ディスク40GBのデスクトップマシンと、 Pentium 166MHz, メモリ 64MB, ディスク1GBのノートPCでは使いたいアプリケー
ションが大きく異なります。また、アプリケーションCDを分離することで、
よりタイムリーにGNOMEやKDE等をCDとしてリリースすることができます。 MLD
miniの上に簡単にインストールできるアプリケーションCDを順次開発して行きます。
- 現在リリースされているCD
謝辞
Linux MLDは様々なオープンソースコミュニティーの成果をもとに作成されており、
関係者の皆様に感謝いたします。 |
動作環境(インストーラ、Linux、X Window)
CPU |
|
Pentium以上のCPUを搭載し、Windows95OSR2以降/98/Me/2000/XPが動作するAT互換機
注)Windows95はレビジョンB(OSR2)以降が必要です。マイコンピュータのプロパティで ご確認下さい。 |
メモリ |
|
32MB 以上 |
HD空き容量 |
|
500MB以上(圧縮ドライブは不可) |
ビデオボード |
|
解像度640×480以上、 表示色256色以上 |
※WindowsMe機ではUSBのFDDは起動できない場合があります。
※PC−98シリーズには対応していません。
※利用可能なカードや周辺機器には制限があるのでご注意ください
|
対応機種
MLD mini 2.0ではデバイス確認版を用意しています。ご購入の前にダウンロード
してX Window SystemやLANカードの動作などをご確認ください。
ご注意
※ 本製品に関する個別サポートは行なっておりません。
※弊社では、ユーザー間の情報交換の場としてメーリングリストを運営しています。メーリングリストに寄せられた質問からFAQなどを作成し、弊社ホームページにて随時公開します。
※ 本製品を運用した結果の影響に関して、弊社は一切責任を負いかねますので、ご了承ください
※ 本製品の内容は予告なく変更することがあります。
※ 製品名、商品名および社名は、各社の登録商標または商標です。