RPMとは、Red Hat Package Manager の略です。
RPMコマンドの簡単な使い方については、マニュアルのP120に
書いていますが、ここでもう少しわかりやすく説明します。
まず、RPMでは主に使う基本的なオプションがあります。 -i :インストール -e :アンインストール -q :照会 です。 それでは、一づつ試してみましょう。 <パッケージのインストール> パッケージをインストールする時は、上記のとおり -i オプションを使います。 マニュアルにも書いてある通り、まずは CDをマウントしましょう。 DISC2 フリーソフトパッケージ と書かれたCDをCDROMに入れてください。 kterm 上で、以下のコマンドを実行します。 [kohei@kohei kohei]$mount /mnt/cdrom コマンドプロンプトが帰ってきたら、正常にマウントできた証拠です。 ちなみに、コマンドプロンプトとは、 [kohei@kohei kohei]$ の部分のことを言います。コマンドプロンプトの表記は、各ユーザの 環境によって違います。 そうしたら、CDROMの場所に移動しましょう。 [kohei@kohei kohei]$cd /mnt/cdrom ここで、ls -l コマンドを実行すると以下のように表示されます。 [kohei@kohei cdrom]$ls -l total 141 -rw-r--r-- 1 root root 18391 Nov 19 12:04 COPYING drwxr-xr-x 2 root root 2048 Nov 19 13:43 OMRON -rw-r--r-- 1 root root 2751 Nov 20 13:40 RPM-PGP-KEY drwxrwxr-x 2 root root 116736 Nov 20 13:45 RPMS drwxr-xr-x 4 root root 2048 Nov 20 23:54 vnc-3.3.3 RPMSというディレクトリにパッケージがたくさん入ってます。 cd コマンドでRPMSディレクトリに移動しましょう。 ここで、ls コマンドを実行するとたくさんのファイル名が表示されます。 [kohei@kohei RPMS]$ls AfterStep-1.7.90-3.i386.rpm AfterStep-APPS-990329-2.i386.rpm AnotherLevel-0.9-1.noarch.rpm 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 zlib-1.1.3-5.i386.rpm zlib-devel-1.1.3-5.i386.rpm zsh-3.0.5-10.i386.rpm [kohei@kohei RPMS]$ それでは、早速インストールしてみましょう。 ここでは、マニュアルとは違うパッケージにトライしてみましょう。 xpuzzlesという、パッケージをインストールしてみましょう。 その前に忘れてはならないのが root になることです。 su コマンドを実行します。 [kohei@kohei RPMS]$su [root@kohei RPMS]# rootになったかどうかは、コマンドプロンプトに root と表示されたか どうかでわかります。 それでは、インストールです。 以下のコマンドを実行してみましょう。 [root@kohei RPMS]# rpm -i xpuzzles-5.4.1-7.i386.rpm [root@kohei RPMS]# 正常にインストールできましたか? インストールできた場合は、マウントの所と同じように コマンドプロンプトが表示されます。 これで、インストールの完了です。 <パッケージのアンインストール> 次に、パッケージをアンインストールしましょう。 パッケージをアンインストールする時は、 上記のとおり -e オプションを使います。 ただし、ここで注意することは、インストールした時は、 パッケージの指定に xpuzzles-5.4.1-7.i386.rpm を 指定しましたが、ここでは バージョン名 と i386.rpm を抜いたものを 指定します。単なるパッケージの名前を指定します。 [root@kohei RPMS]# rpm -e xpuzzles [root@kohei RPMS]# コマンドプロンプトが帰ってきたら、成功です。 <パッケージの照会> 次に、パッケージの照会をしてみましょう。 このページの上から順番に実行してきたなら、 xpuzzlesは、インストールされていませんよね? インストールした後、アンインストールしたんですから。 それでは、本当にアンインストールされているか、 確かめてみましょう。 ここで、パッケージの照会を行います。 上記の通り、-q オプションを使います。 アンインストールの所でも述べましたが、 パッケージの指定には、単なるパッケージの名前を指定します。 [root@kohei RPMS]# rpm -q xpuzzles package xpuzzles is not installed [root@kohei RPMS] どうですか? インストールされてない という表示がでましたね。 それでは、<パッケージのインストール>でやったように もう一度インストールしてみて、同じように パッケージの照会をしてみましょう。 [root@kohei RPMS]# rpm -q xpuzzles xpuzzles-5.4.1-7 [root@kohei RPMS]# こんどは、インストールされている という表示がでました。